■溢れる花をあなたに (デンマーク編:2004年 4月17日〜5月14日)

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研修の講師は女性ばかり

のっけから社会省大臣秘書課長 ウラ女史。
学院長とは20年のお付き合いだそうだ。大柄で華やかな女性だ。

私が聴いた講義の要点は、
デンマークには14の県があり、270のコミューン(地方自治体)がある。
国民は収入の50%〜67%を税金、25%の消費税を払っている。
国家予算の60%が福祉予算である。デンマークには民間施設は無い。
国民は18歳になると親元を離れてアパートで暮らす。
老人は社会が面倒をみる。子が親の面倒をみる事は無い。
年金は主婦や学生だった人ももらえる。
女性の進出は国を福祉国家にする。女性が政治家になるべきである。等々。

何100人もいる大会場での講演さながら、ウラ女史の自信溢れる講義は終わった。
聴いていたのは、学院長、団体の大西理事、そして我々研修生4名。


国の次は県の要人。フィン県障害者部長、マリアンナ女史。 
昨年、京都でのノーマライゼーションセミナーで壇上での彼女を見た。華やかだった。
今、目の前で振る舞う彼女はもっとステキだ。
小柄ではあるが、満面の笑み、大きなゼスチャー。
特に学院長との挨拶は印象的。互いに抱き合っている。
何年ぶりの再会?と思えるほど。

県庁の一室、白盤の前で講義が始まる。
フィン県には現在2000人の障害者がいる。
重症の人は県が担当し、軽症な人はコミューンが担当する。
職員は1200人、35人の施設長とは常に連絡を取っている。
これらすべてが彼女の傘下にある。

実践している事

1)ノーマライゼーションを推進

18歳以上の障害者には早期年金を支給。
24万円/月。部屋代、光熱費、食事代、雑費を払っても、約8万円残る。
積み立てすれば、ヘルパーを連れて外国旅行も可能。
生活空間は一般の人と同じ65uを用意する。2008年までに全障害者に。
知的障害者に性を教えてこそノーマライゼーションだと思う。
やり方を教える。後始末の方法も教える。性生活指導員を用意する。

2)住民(利用者)の望む生き方を支援
知的障害者を物理的、社会的に統合しょうとした。
しかし、物理的にはうまくいったが、社会的にはできなかった。
例えば、知的障害者は隣人とお茶を飲んだりしない。孤立してしまった。
そこで、16〜30人が同じ場所で住み、仲間と交流できる場所を作った。
知的障害者には知的障害者の独自の文化がある。
それを大切にして、我々の文化が歩みよるという逆インテグレーションを実践している。

3)選択権を尊重
何でもかんでも主張が通る訳ではないが、自己決定を重んじている。


講義が終わると、マリアンナ女史、別室へ。
すぐに、オープンサンドがぎっしりと盛られた大皿を両手に抱えて現れた。
ス・ゴ・イ!色んなものがパンの上に盛られている。
ソーセージ、魚のフライ、エビ等々。
地球の地方から来た研修生にこのような接待。
これって逆じゃないの?
イエイエ、これが学院長の成せる技と承りました。

そして、最後は、市町村の社会福祉部・副部長のスチーブン氏とSWペンタ女史。 
本来は部長(女性)の講義を依頼していたが、急な出張で不在になったそうだ。
「女性ばかりですネ」に「俺は女性が好きで ハハハ」と笑う学院長。
笑いの裏に強烈なエールを感じる。
「福祉国家を作るには女性の進出が必要なんだ」と。 

 地方都市ボーゲンセ 人口6000人
 障害をもった子供が生まれた場合、それにかかる費用の保障
 障害をもった子供ために仕事をやめなければならなくなった時の保障
 在宅介護として個人的な介護人をつけられる。
 16歳〜18歳 外出アシスタント
 知的障害者に対する生活アドバイザー
 成人の障害者に対する個人アテンダント
 精神障害者に対する接触と支援
 障害者に対して授産施設を提供
 障害者に対して活動と集会のできる場の提供
 障害者に対して中間居住施設の提供
 障害者に対して永久居住の提供
 障害者に対してショートステイを提供
 障害者の家族のケア

どこまで理解できたかは別として、これで国−県−地方自治体の行政の実態が明らかになった。
次のプログラムは盛り沢山の施設見学であるが、小休止


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