2006年デンマークレポート
熟女が見た世界で一番平和な国 (page 2)
アミューズメント・バリアフリー教会理事 天岡 憲子


■千葉先生が語るデンマ−ク福祉 

 千葉先生は、今から40年前に「日本の福祉を良くしたい」との思いで、単独シベリア経由でデンマークに渡った人である。
農家で働きながら福祉を勉強し(当時、親密に付き合っていたのは豚達だったらしい)その後この学院(国民高等学校)を開いた。
年間500人の日本人がこの学院に研修にやってくると。

 その先生からデンマークの老人介護の講座を受ける。

 すべて日本語で時々ジョークも入る楽しい時間。
外は限りなく続く麦畑の田園、空はこよなく晴れたコバルトブルー、爽やかな風が小窓をカタカタと振るわせている。

 1960年代、デンマークでも老人は病人とみなされ老人ホームに収容されていた。
(そうか〜今の日本と同じだ)
日本のデイサービスでは今でも全員血圧とか体温を測って老人を病人とみているのはデンマークでは驚きだと。

 1980年代、
1)だれでも在宅を望む 
2)老人を病人扱いしない 
3)特別養護老人ホームは高くつく
という理由で特別養護老人ホームは造らないで老人住宅を建設する方向になった。
(ウンウンこれも現在の日本と同じだ。ただ日本はお金が無いという理由が前面に出て、老人を主体に考えているとは言い難い)

 デンマークでは、老人の自己資源の開発を重視していると。
例えば半身不随になっても使える部分は決定的に動かして、自らが持っている知識・技能を地域社会に還元して生きていくのをサポートする。

 Help to self help が老人介護のキーワードであると。
(そうか!!デンマークに寝たきり老人がいないのは、これが理由だったのだ。日本の寝たきり老人は、まさに寝かせきり老人だったのだ)

 千葉先生の講座は続く。
「住みよい国ってどんな国?」

それは、「その国で一番弱い立場にある人が、この国に生まれて良かったと思える国」だそうだ。
それは、民主主義の国で自由・平等・連帯・共生が育っている国であると。

 例えば、平等という概念を紐解いてみると、「一枚のピザを4人に平等に分け与える」時、

日本なら
 
誰が考えてもこうだネ
しかし、デンマ−クでは

こうなるのです。

必要な人に必要な分だけ配られてこそ公平に物が分けられると解釈するのである。

 これを理解するには、教育が必要であると先生は言う。
今の日本のような競争社会にこのような平等の概念は根付かないし、福祉は育たないと。


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