2006年デンマークレポート
熟女が見た世界で一番平和な国 (page 6)
アミューズメント・バリアフリー教会理事 天岡 憲子


■認知症介護センター(ビンゴゲームの貴婦人達)

 昨日の共同住宅に隣接して介護センターはある。
共同住宅は元気なお年寄りであるが、当センターは認知症のお年寄りが暮らしている。
勿論介護者も三交代で勤務している。

 しかし、お一人お一人の部屋には小さなキッチンがあり、居間と寝室がある。
ベット以外の家具はすべて本人の持ち物である。
故にお部屋の構造は同じでも雰囲気はすべて異なっている。

 トイレはとても広い。介助者が左右に立てるように作られている。
そして、各部屋には番地が書かれており、郵便物が届く。
お年寄りは住民と呼ばれている。

 ホールで住民の方々が10人ぐらいにケアワーカーが5〜6人でビンゴゲームが始まっていた。
それぞれの前には数字の書かれた大小さまざまのカードが置かれ、手にはこれ又、大小のチップが握られている。
何でも口にする人には大きな紙のチップが用意されていた。

 ビンゴになったらチョコレートがプレゼントされる。
そして、ビンゴが終わったら、ティータイム。
先ほどの賞品がお茶うけとして利用される。おもしろい・・・・

 ゲームに興じている住民の方々は女性が多く、イヤリングにネックレス、そして素敵なワンピース。
みんな貴婦人の様だ。
それに色々話しかけてくれる。それも英語だ。

 返事に窮していると、「あんた達、学校で英語を習わなかったの?」と。
「エエ・・まあ・・」と言うと、すかさず千葉先生「違うだろう?6年間習ったよナ」と。
く・や・し・い・・・

 丁度その時、職員の方が手招きする。
「病院から帰った人をベットに移す。見学しますか?」と。

 直ぐにあとに続く。
先週の木曜日に大腿骨骨折、金曜日に手術、そして一週間後には退院とのこと。

 移動器具が運ばれてきた。
日本でも見かける器具であるが、デンマークではこの器具でないと絶対に移動介助をしない。
介助で腰を痛める事は絶対に無いとのこと。

 日本の看護・介護の現場では腰を患っている職員が続出しているというのに・・・・

 最後に、住民の方々と同じランチをご馳走になった。
口に運ぶとポロリと取れるほど柔らかく煮込まれた鶏のもも肉とじゃがいもだ。
ナイフとフォークで美しく食べる人、刻みをスプーンで食べる人、エプロンをつけて時々職員の介助で食べている人達がいた。
しかし、見渡すもどこにも経管栄養の人はいなかった。


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