外壁塗装

<最新2020年> 外壁塗装の種類を徹底解説!塗料別の効果と特徴の全て!

大切なお住まいを紫外線や風雨から守るため、また、美しい外観を蘇らせるためには、外壁塗装は欠かせないものです。少し前から比べると住宅の外壁建材は種類が増え、さまざまなデザインのものが選べるようになりました。同じサイディングでもタイル調、石材風、漆喰調、レンガ調、金属製など多くの種類があります。しかしどんな外壁であったとしても、年月の経過とともに塗膜や建材は劣化するもの。そこでそれぞれの外壁建材にあった、適切な時期に、適切な塗料でのメンテナンスが大切となります。

はじめての外壁塗装の場合、不安もたくさんあることでしょう。ここではお客様の不安を少しでも解消すべく、最新の外壁塗装について詳しく解説します。あなたの大切なお住まいを美しく長持ちさせ、快適に暮らし続けるためのお手伝いができたら幸いです。

外壁塗装には2つの種類がある

外壁のメンテナンスといえば、外壁塗装を思い浮かべる人がほとんどだと思いますが、「外壁リフォーム」には2種類の方法があることをご存知ですか。「外壁塗装」と、もう一つは「サイディングの張り替え」です。サイディングの張り替えには、外壁カバー工法と張り替えの2種類があります。どちらにしても、メンテナンスを定期的に行い、不具合が出た場合には早期に対応することで、外壁の耐用年数を延ばして住まいの寿命を長持ちさせることが可能となります。

外壁のリフォームが必要となった場合、まず選択肢にあがるのは外壁塗装でしょう。しかし、ある程度築年数を経たお家なら、サイディングの張り替えも視野に入れたほうがよい場合もあります。どちらにもメリット・デメリットがあり、「現在のお家の状態」や「今後どのくらい住み続けるのか」などを考えた外壁リフォームをすることが大切です。

サイディング

住まいの外壁の作り方には、板状のパネルを貼り付けて外壁を作る「乾式工法」と、左官職人が壁をコテで塗る漆喰や吹付けのモルタルなどの「湿式工法」の2種類があります。乾式工法の代表が、パネル外壁材「サイディングボード」を取り付ける工法です。その手軽さなどから、現在では外壁材の主流となっており、中でも窯業系サイディングは新築戸建て住宅の約7割を占めます。

サイディングにも、さまざまな材質のものがあります。それぞれの特徴や塗装目安、価格帯、注意すべき症状をご紹介します。

窯業系サイディング

セメントに繊維や無機物を混ぜて成型し、板状に固めたものが窯業(ようぎょう)系サイディングです。日本では新築住宅の7割と最も多く用いられている外壁材です。タイル調・レンガ調・コンクリート調・木目調など多彩な柄や模様、カラーもバリエーション豊富。コストや機能の点でもバランスがよいことから人気となっています。

コーキング剤(シーリング剤)の劣化が7年程度で起こるため、その時期から塗装することがおすすめです。また、窯業系サイディングボード自体は防水性が低く、塗膜の防水性が頼りのため注意が必要です。塗膜が劣化し、ボード本体に浸水してしまうとボードの反りが発生したり劣化を早めることになりますので、その前に塗装することが望ましいでしょう。

<メリット>
・防火性・耐火性に優れている!
・地震に強い
・施工しやすい
・工期が短い
<デメリット>
・熱を吸収しやすい
・塗膜がはがれると防水性がなくなる
・コーキングが劣化しやすい

<塗装目安> 7~8年
<耐用年数> 40年
<費用目安> 4,000~6,000円/㎡
<こんな症状は注意!>
チョーキング・色褪せ・シーリング劣化・ボードの反り・ひび割れ・剥がれ・藻やカビ  など

金属系サイディング

耐食性のある金属鋼板やアルミニウム合金板、ステンレス鋼板の表面材に焼付塗装を施した外壁材が金属系サイディングです。シンプルでスタイリッシュなデザインが近年人気。
その特徴は、他の外壁材に比べて圧倒的に軽量だということ。そのため取付工事も簡単で、柱や梁など家の躯体にかかる負担も少なく耐震性に優れているといえます。その重量は窯業系サイディングの約1/4、モルタルと比較すると約1/10です。

もちろん金属のため、耐火性・防水性にも優れています。ただし、表面がメッキ加工されていても、傷がついたり塗膜がはがれたりと劣化が進むとサビの発生や穴が開いたりすることがあるので注意が必要です。

<メリット>
・軽量で耐震性に優れている
・施工しやすい
・工期が短い
・耐火性・防水性に優れている
・デザイン性が高い
<デメリット>
・表面温度が高くなる
・塩害に弱い
・キズによる錆の発生

<塗装目安> 10~15年
<耐用年数> 40年
<費用目安> 3,000~5,000円/㎡
<こんな症状は注意!>
サビ・浮き・剥がれ・チョーキング・穴あき など

木質系サイディング

木質系サイディングは、天然木や合板に表面処理を施した外壁材です。断熱性が高く環境にやさしい外壁材として、また何より見た目に味わいがあり木の温もりを感じられる素材感が人気です。防火性には劣りますが、最近では防火性能を高めたサイディングも開発されています。

メンテナンスにはやや手間がかかりますが、レッドシダーなど耐久性に優れ、虫害にも強い木材を使用すれば、長く用いることも可能です。

<メリット>
・断熱性に優れている
・温かみのある雰囲気
・環境にやさしい
<デメリット>
・苔・藻・カビが発生しやすい
・亀裂が入ることがある
・シロアリなどの虫害

<塗装目安> 10年前後
<耐用年数> 40年
<費用目安> 2,000~3,000円/㎡
<こんな症状は注意!>
色褪せ・藻やカビ・腐食・チョーキング など

樹脂系サイディング

塩化ビニル樹脂を使用したボードが樹脂系サイディングです。欧米では高い普及率を誇りますが、国内ではまだ需要の少ない外壁材です。その特徴は、軽量かつ耐久性・耐候性に優れていること。長期間の利用でも強度の劣化はほとんど現れず、弾力性があるため耐衝撃性にも優れていて、キズやへこみにも強い長寿命の外壁材といえます。他の外壁材のように表面塗装ではなく、材質そのものに顔料が練りこまれてるため、色が剥げたり色むらができたりすることが少ないのも特徴です。

そのためメンテナンスが少なくて済むので、ランニングコストはほかの外壁材と比べると約1/3といわれています。

塩害によるサビ、湿気による腐食、凍害によるひび割れ、大気汚染や酸性雨にも強い耐候性に優れた樹脂系サイディングは、これから注目の外壁材といえるでしょう。

<メリット>
・耐久性・耐候性に優れている
・色褪せが少なく塗替えの必要なし
・キズやへこみに強い
・カラーバリエーションが豊富
<デメリット>
・稀にひび割れすることがある
・色によっては色褪せが目立つ
・遮音性に劣る

<塗装目安> 10~20年
<耐用年数> 40年
<費用目安> 3,000~4,000円/㎡
<こんな症状は注意!>
ボードの割れ・色褪せ など

塗料

外壁塗装の塗料には、手ごろな価格帯のものから高機能で高価なものまで、さまざまな種類があります。ここ10年くらいの間は、価格と性能のバランスの良いシリコンを選ばれる方が多く、圧倒的なシェアを誇っていましたが、近年ではさらに高性能なラジカル塗料が発売され、二大人気となりつつあります。

ここでは定番塗料から最新の塗料まで、それぞれの特徴や価格帯を詳しく解説していきます。ぜひ選ぶ際の参考になさってください。

アクリル樹脂

耐久性は求めずに、とにかく安く外壁塗装したい方向けの塗料。頻繁に家の塗り替え・色変えしたい方にはおすすめかもしれませんが、現在はほとんど使われなくなった塗料です。

<メリット>
・低価格
・色が鮮やか
・カラーバリエーション豊富
<デメリット>
・紫外線に弱い
・塗膜が固い
・浸透性が高い

<耐用年数> 5~7年
<費用目安> 1,000~1,200円/㎡

ウレタン樹脂

木部、鉄部、塩ビ製素材など場所を選ばず塗ることのできる塗料です。以前は外壁塗料としてよく使用されていましたが、シリコン樹脂塗料の発売以来、耐用年数の違いから使用頻度は減ってきています。。

<メリット>
・艶のある高級感ある仕上がり
・密着性が高い
・低価格
・塗る場所を選ばない
<デメリット>
・耐久性がやや劣る
・より高機能のシリコンと価格差がない

<耐用年数> 7~11年
<費用目安> 1,800~2,000円/㎡

シリコン樹脂

価格と耐久年数のバランスが良い、費用対効果の高い塗料です。艶のある仕上がりで、防カビ性・防汚性も優れているため人気があります。近年は価格も安定し、外壁塗料の主流となっていましたが、より性能の高いラジカル塗料の出現によりシェアは減りつつあります。

<メリット>
・コスパが良い
・艶のある高級感ある仕上がり
・防汚性が高い
<デメリット>
・種類が多く素人にはわかりづらい
・ひび割れしやすい

<耐用年数> 10~15年
<費用目安> 2,500~3,500円/㎡

フッ素樹脂

耐久性は抜群のフッ素樹脂塗料。価格は低下傾向にありますが、まだまだ一般の住宅では高価な塗料といえます。光沢感があり汚れにくく、美しい外観を長く維持できるため、塗り替えは回数は抑えられます。耐熱性・耐寒性に加え、低摩擦性や不燃性もあります。

<メリット>
・耐久性が高い
・美しさが長持ちする
・塗装回数を減らせる
<デメリット>
・費用が高い
・艶なし仕上げはできない

<耐用年数> 15~20年
<費用目安> 3,500~4,500円/㎡

ピュアアクリル塗料

従来のアクリル塗料の不純物をほぼ完全に除き、フッ素樹脂塗料と同等の耐用年数を実現した100%アクリル塗料です。弾性に優れることから、ひび割れが入りやすいモルタルなどの塗装に高い効果を発揮します。価格もフッ素と同レベルに高額です。

<メリット>
・防水性に優れている
・高伸縮性
・高耐久性
・高遮熱性
・2回目以降の塗り替えは上塗りのみで工事費用が抑えられる
<デメリット>
・高価格
・施工に時間がかかる
・塗装に技術が必要

<耐用年数> 13~15年
<費用目安> 3,500~4,500円/㎡

無機配合塗料(無機ハイブリッド塗料/無機系塗料)

有機成分が主な成分の塗料に、紫外線・赤外線などによる化学変化を起こしづらい無機成分を塗膜に配合。フッ素以上の耐用年数と汚れにくさを実現しました。親水性が高いため、汚れを雨水で洗い流す特徴があり、美しい外観を長く保つ超高耐久塗料です。

<メリット>
・耐久性、耐候性に優れている
・防汚性が高い
・防藻性、防カビ性が高い
・耐火性に優れている
<デメリット>
・高価格
・ひび割れしやすい
・外壁材を選ぶ
・施工に技術が必要

<耐用年数> 15~25年
<費用目安> 3,500~5,500円/㎡

ラジカル制御型塗料(ラジカル塗料)

紫外線や雨風、酸素による塗膜の劣化を引き起こす物質(ラジカル)を抑えることのできる2015年発売の新しい塗料がラジカル塗料です。シリコン塗料よりも耐久年数が長く、価格も抑えられた今注目の塗料です。各塗料メーカーも開発に力を入れており、今後さらなる高機能で低価格な商品が期待されています。

<メリット>
・高性能でも安価
・防汚性が高い
・チョーキングが起きづらい
・作業性が高い
・塗面を選ばない
<デメリット>
・新しい塗料のため実績が少ない
・経験のある職人がまだ少ない

<耐用年数> 13~16年
<費用目安> 3,500~4,000円/㎡

光触媒塗料

光に反応して自ら汚れを落とすセルフクリーニング効果がある次世代塗料です。紫外線もカットし、色あせしにくく、防カビ・防藻・空気清浄効果も。ただし高コストで一般住宅にはまだ需要の少ない塗料です。

<メリット>
・親水性が高く汚れにくい
・遮熱機能のあるものも
・防藻性、防カビ性が高い
・耐用年数が長い
・色落ち、色褪せしにくい
<デメリット>
・費用が高い
・塗布できない部位や材質がある
・カラーバリエーションが少ない
・高度な技術が必要

<耐用年数> 13~15年
<費用目安> 5,000~5,500円/㎡

遮熱/断熱塗料

高い断熱・遮熱効果により、夏は涼しく、冬は暖かい室温を実現する塗料です。冷暖房費の節約も期待できるエコな遮熱塗料・断熱塗料での塗装は、自治体によっては補助が受けられる場合もあります。

<メリット>
・高い遮熱効果もしくは断熱効果
・節電効果がある
・高耐久性
<デメリット>
・費用が高い
・塗膜の汚れで性能が落ちる
・施工に高い技術が必要

<耐用年数> 15~20年
<費用目安> 5,000~5,500円/㎡

状況別!おすすめの外壁塗装の選び方

外壁をそろそろリフォームしなければならないとなった時、たくさんある外壁リフォームの中から、どんな工事を選べばよいのか迷われることと思います。ここでは、状況別のおすすめ外壁塗装の選び方をご紹介します。

①自宅の外壁を見分ける

ご自身の家の外壁を正しく知っていなければ、適切なメンテナンスはできません。上記で述べてきたように、外壁材やその塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴と適切な塗装のタイミングも異なります。外壁リフォームには「家の外壁が何なのか」を知っておくことがとても重要です。

②自分に合った塗装を見分ける

外壁リフォームというと多くは「外壁塗装」を行うことですが、今の外壁のまま新しいサイディング貼り付ける「カバー工法」と、これまでのサイディングを取り外して新しいものに取り替える「張り替え」があります。

どの工事が最適なのかは、
・築年数
・現在の家の状態
・あと何年住みたいか
それによって変わってきます。

一般的には築30年くらいまでは外壁塗装し、建て替えの予定がなくそのまま住み続けるのであれば、サイディングでの「カバー工法」もしくは「張り替え」するケースが多いようです。

サイディングの方

<こんなケースはサイディングの張り替え・カバー工法がおすすめ!>

✓ 築30年以上経過している
✓ ひび割れが無数にできている
✓ 外壁の一部が崩れてきている
✓ まだまだ長く住み続けたい

上記のチェック項目に当てはまっていても、外壁の劣化の程度によって緊急性やリフォーム工事のご提案も変わってきます。サイディングの張り替えは、壁の内側のコンディションの確認や、防水紙の交換などのメンテナンスもできるため、長期に渡って安心できるリフォームといえます。一方、工事費用は外壁塗装と比較すると高額となります。まずは業者にご相談いただき、クラックの程度や劣化の状態など外壁のプロの目を通してご判断いただくのがよいでしょう。

※窯業系サイディングと金属系サイディングはカバー工法・張り替え、ともに施工可能です。モルタルや漆喰、コンクリート外壁は、カバー工法は可能ですが、張り替えはできません。

タイプ別おすすめサイディングボード
デザイン重視の方

・金属系サイディング
・木質系サイディング

価格重視の方

・木質系サイディング
・金属系サイディング

コスパ重視の方

・窯業系サイディング
・樹脂系サイディング

塗料の方

<こんなケースは外壁塗装がおすすめ!>

✓ 築30年未満である
✓ できるだけ安くすませたい
✓ 築30年以上だが外壁自体に致命的な不具合はない

外壁材に腐食や崩れ、反りなど致命的な傷みがない、もしくは塗料の劣化や微小なクラック(ひび割れ)など補修可能な状態の外壁には、外壁塗装によるメンテナンスで十分です。外壁塗装によって防水性を回復させます。塗り替え時期は、塗料の耐用年数や種類にもよって異なります。

 

タイプ別おすすめ塗料
デザイン重視

・フッ素樹脂塗料
・無機ハイブリッド塗料

価格重視の方

・ウレタン樹脂塗料
・シリコン樹脂塗料

コスパ重視の方

・シリコン樹脂塗料
・ラジカル塗料

③業者に見積もりを取る

決して安くはない、外壁塗装やサイディングの張り替え。できるだけコストパフォーマンスのよい方法を選びたいものです。可能であれば、何社か相見積もりをだしてもらい、信頼できる業者を見つけることが外壁リフォーム成功への近道となるでしょう。

まとめ

どんな外壁リフォームを選ぶのか、どんな塗料を選ぶのかは、それぞれの好みにもよりますが、定期的なメンテナンスを行い、住まいの耐用年数をできるだけ延ばしてあげることが最も重要な事です。また、塗料選びのポイントは、価格と性能のバランスをみながらトータルしてコストを考えることです。1回のリフォーム費用で考えずに、生涯の間にいくら費用がかかるのかを考えるとよいでしょう。
そして、気軽に相談ができ信頼のおける業者を探すことも大切です。塗料選びに迷った際は、優先したいことを業者に伝え、予算と照らし合わせた上で後悔のないリフォーム選びをしましょう。